スマホのパスコードロック解除は簡単?デジタル遺品のデータにたどり着くために

カテゴリー │★デジタル遺品

スマートフォン(以下スマホ)のセキュリティは非常に堅牢で、iPhoneもアンドロイドも共に暗号化されており(すべてではないですが)、中のデータ基盤を抜き出してデータを吸い取ったとしても見ることができないようになっています。

安全面ではとても安心なのですが、これがことデジタル遺品の面から見ると非常に厄介な問題に変わってきてしまいます。というのも、スマホの画面ロック(パスコードなど)が突破できないと、内部のデータや情報にたどり着かないことを意味します。

ちなみに、パスコードとはスマホの電源を入れたりスリープモード(待機状態)から復帰するときに入力する、数桁の番号入力のことです。パスコードだけでなく、指紋認証や指で規則的な場所をなぞって解除する方法もあります。
iPhone、iPad、iPod touch でパスコードを使う - Apple サポート

SmartPhone

アメリカではFBIとAppleがこのパスコードのロック解除を巡って争うほど、国家レベルでの対応となっているのです。ということは、一般レベルで解決できる問題ではない、ということになります。
ロック解除を巡るFBIとAppleの対立 - ITpro - 日経BP社

パスコード等が分かれば何の問題もないのですが、それが分からないと大変です。パスコードの例でいうと、ある一定回数を超えてパスコードを間違えると、強制的にスマホ全体がリセット(初期化)されてしまうという仕様があったりで、そう簡単にパスコードを何度も入力することもできません。

Apple IDやGoogleアカウントが分かれば、少しは解決の糸口が見えてきますが、そのIDも分からないとなると先に進まず、上記の国家レベルの難易度になってしまうというわけです。Apple IDもGoogleアカウントもメールアドレスが基本なので、IDは何とかなることもありますが。
[iPhone/iPad]Apple IDとは何ですか?
第651回:Googleアカウント とは - ケータイ Watch Watch

たかが数桁のパスコードということなかれ、スマホの安全を守るために鉄壁の防御策をメーカー側が施してくれているのです。こういう場合には、鉄壁の防御策が最強の壁に変わるわけですが・・・

普段持ち歩いているスマホ内には、故人の大切なデジタルデータが詰まっていることが予想されます。写真や動画はもちろんのこと、SNSのデータ、銀行や証券口座の情報、アドレス帳、メールデータなど、デジタル遺品の情報が詰まっているはず。

パソコンでも暗号化(Windows標準のBitlockerなど)機能はありますが、スマホほど一般的ではないので、サインイン用のパスワード解除などはまだ何とかなることが多いです。が、スマホはかなり難易度が高いので、この点はあらかじめ頭の片隅に置いておくといいかと思います。


デジタル遺品-2



  • 同じカテゴリー(★デジタル遺品)の記事

     
     
    <ご注意>
    書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

    削除
    スマホのパスコードロック解除は簡単?デジタル遺品のデータにたどり着くために
      コメント(0)