デジタル遺品の中でも最重要項目の1つ、IDやパスワードの管理方法については正解がなく、各自の好みの方法で管理することが多いと思います。
かくいう自分の場合は、こちらの記事で書いたように、パスワード帳とクラウド(Google Workspace)を併用して管理しています。この方法が正しいかどうかは分かりませんが、今のところ大きなトラブルもなく今に至っています。
IDとパスワードの管理方法をテスト中!ダミー文字を混ぜておくといいかも?
数年前に行ったGoogleのセミナー(Google Workspace関連)で、参加者からの質問でセキュリティ面でやはりクラウドは心配だ、上層部を納得させるような殺し文句(キラーワーズ)は何かないか、という質問がありました。
そのときのGoogle側の返答では、Google社員もまったく同じGoogle Workspaceシステムを使っており、創業者のラリー・ペイジも例外ではない、機密情報もすべてGoogle Workspaceで管理している。それがいちばん安全だと信じているし、そう確信している。といった答えがありました。
また、データ管理やバックアップについても、何か問題があればGoogle社員も同じようにトラブルに見舞われるので、そこも含めて絶対に死守する、といった言葉も印象的でした。
その言葉を信じて(もちろん100%ではないですが)、すべてではないですが、クラウドに大事なIDやパスワードを管理するようにしています。もちろん、ダミー文字など含めて、自分にしか分からないようにしていますが。
パスワード帳は普通のA4ノートを使っていますが、ぱっと見いちばん弱そうですが、実はいちばん確実で安心、簡単な管理方法かもしれません。このパスワード帳を推す人も数多くいるのも事実です。
以前に、パスワード管理ソフト「LastPass」が破られる(ハッキングされる)という、シャレにならない事例もありましたが・・・
「LastPass」といえば有名なパスワード管理ソフトですが、1回でもこうしたハッキングに遭っていることが分かってしまうと、どうしても心配になってしまうものです。
ということもあって、個人的にはパスワード管理ソフトやクラウドサービスは使用していません。セキュリティ面に疑問が残りますし、こういう大事なデータはクラウドで預けなくても・・・と感じています(Google Workspaceを使っていて何ですが)。
現在は、パスワード帳をアナログ感満載で作成して、厳重に管理しています。毎回部屋の奥から取り出すのはさすがに大変なので、自分だけが分かるようにダミー文字を混ぜて、すぐ確認できるようにクラウド上にファイル化しています。
もしこのファイルが流出したとしても、ダミー文字が入っているのですぐには使われないでしょう。ある程度の時間稼ぎにはなるでしょうし、その間にパスワードをすべて変更する、という段取りになります。
パスワード帳も、泥棒に入られて家の中を洗いざらい盗られたらどうしようもないし、これが正解という管理方法はありません。自分に合った管理方法を見つけるのが良いでしょう。デジタル遺品の救出のカギといっても過言ではありません。
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